2022年11月11日放送
川俣シャモ
かわまたしゃも
<突撃!イケメン農家>

イケメン農家レポーターの横田純子です。旅館さんは、それぞれに特徴のあるいいものをたくさん使っています。このコーナーはお宿さんが紹介する素材を紹介していきます。今日は磐梯熱海温泉の守田屋様のおすすめになります川俣シャモ、佐藤さんのところにお伺いしております。川俣シャモなんですけれども、まず特徴を教えていただけますか。

佐藤さん:まず見た目は赤茶色に覆われていてとても筋肉質でかっこいいです。育てている環境も広々と飼って1羽1羽を伸び伸びと育てるようにしています。
安心安全の点ではJGAPというものを取得しまして、これは外部の認証機関からいわば『川俣シャモは安心ですよ安全ですよ』っていうお墨付きをいただいたものになります。さらにブランドの観点からGIという制度に登録され、福島県ではまだ3例しかないんですよ。何年もかけてやっと登録になりまして、産地と品質のお墨付きを国からいただいたものになります。そして何といっても美味しさは、肉に程よい弾力があって、噛めばしっかりうまみが感じ、鶏本来の味を楽しむことができます。これが特徴になります。

レポーター:川俣シャモの特徴はいっぱいあるんですね。今、鶏舎の前に来てるんですが、川俣シャモの育て方で気をつけていることなんかはございますか。

佐藤さん:やっぱり育ちやすい環境をどう作っていくかですね。暑い日寒い日ありますので暑い日はとにかく鶏舎の空気が流れるように涼しくなるように、それから寒い日は身を寄せ合ってシャモ達も集まって暖を取るんですけれども、このときに重なり合って圧死しないように細心の注意を払ってます。

それから大事なのはやっぱり水ですね。やはり綺麗な水を飲ませることが大事なので、綺麗な水を飲ませるために掃除をまめにして気をつけています。また、これは冬の時期なんですけれども、何といっても鳥インフルエンザっていう病気がありますので、これが流行しないように徹底した管理を行っています。川俣シャモ生産者は13名おり家族共同体なので、みんなが徹底した管理で同じレベルで育てています。

レポーター:川俣シャモ、水が大事ってことですけど地下水を使ってらっしゃると聞いてます。こんなにこだわってる川俣シャモなんですが、美味しいおすすめの食べ方ってございますか。

佐藤さん: 今の時期寒いので、やはり鍋ですね。野菜にもシャモ肉の旨みが移ってとっても美味しくなリます。家族団らん・夫婦円満、美味しく食べて、心も体もポカポカになれると思います!
それからもう一つが、川俣シャモの丸焼きですね。これは肉の旨さも楽しめますし、残ったガラで出汁をとっていただくことも本当に超おすすめ!少し早いですが、クリスマスに川俣シャモの丸焼きを食べていただいて、その出汁を使って年越しそば・そして正月の雑煮を食べていただければいい年になること間違いなしですので、食べていただきたいと思います!!

レポーター:川俣シャモにとても熱い佐藤さん、イケメン農家ですね!


※川俣町農業振興公社 代表取締役 渡辺良一さんと一緒に



取材時のこぼれネタ
<強いブランドを守り、次世代川俣シャモを担う熱血イケメン>

 阿武隈高地北部の伊達郡川俣町。眺めの良い小高い丘、小さな町ののどかな風景が広がる鶏舎でお話を伺う。ふくしま三大ブランド鶏、あぶくま地鶏「川俣シャモ」は福島を飛び出し、高級食材として日本各地のデパートや高級店で高値で取引される。今は13軒の農家が皆で協力し合い、飼育・管理方法などを共有している家族共同体だ。

 お父様の代から38年続いている養鶏場を引き継いだのは、まだ農業を始めて4年目の2代目佐藤卓也さん。「鶏舎に入って作業をしていると自分の足を突いてくるんですよ」とシャモとのコミュニケーションは円滑のよう。音や色に敏感で、できるだけストレスを与えないように管理しているという。まだ養鶏を初めて4年目とは思えないほどの鶏の知識と川俣シャモに対する熱意が伝わってくる。

 川俣シャモの特徴として、しっかりした脚にまず目がいく。ずしっと地面を力強く掴むように元気に動き回っている。雄のトサカは立派な3枚冠、ツヤのある赤茶の羽で筋肉質の肉体美、佐藤さんに負けず劣らず川俣シャモはまさにイケメン!

 自然の環境に近い開放式鶏舎に平飼いで1200羽。1㎡に10羽が普通だが、運動ができるスペースを保つため4羽にしているという。このように川俣シャモの飼育の仕方は、他と大きな違いがある。通常の飼育期間は40?50日、地鶏は70日以上の生産規定があるが、川俣シャモは生後28日目に連れてきて約105日で出荷。地鶏の生産規定よりも1ヶ月以上長く飼育することにより、肉の繊維がしっかりし適度な弾力が出て、川俣シャモ独特の深いコクのある味になるという。また地下水を利用して新鮮でキレイな水を与え、気温の管理など飼育環境に余念がない。特に鶏舎の掃除をまめにすることにより、鳥インフルエンザを徹底的に予防するという強い意志を13軒の生産農家全員が持っている。

 寒くなるこれからの季節は、川俣シャモで鶏鍋もおすすめ!野菜にシャモのコクのある味が移って絶品だという。佐藤さんは丸焼きでの食べ方も是非おすすめしたいという。クリスマスにローストチキンで食べ、残りのガラを年末の年越しそばのスープ出汁に。濃い味で旨味が凝縮されている川俣シャモは、日本酒はもちろんだが赤ワインとの相性もいい。想像しただけでもいい年越しができそうだ。


<紹介宿 磐梯熱海温泉 守田屋>
川俣シャモは高級食材ですが、お客様に福島の味を味わっていただきたくいろいろな料理にしてお出ししています。
適度な歯ごたえとコクのある肉質に満足いただけています。


磐梯熱海温泉 あたたかい記憶が宿る 守田屋
〒963-1309福島県郡山市熱海町5-271

全10室、源泉かけ流しの露天付き客室。更に貸切できるお風呂が3か所あり、宿の中で温泉巡りが楽しめます。食事は細部にまでこだわり、器は会津漆器、食材も地元を優先。地酒も季節限定酒など、お客様の食事時間を大切にご用意しています。
一度行ったらその居心地の良さにリピーターになる方が多い温泉旅館です。
商品紹介
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