2022年11月4日放送
オクヤピーナッツジャパン

<突撃!イケメン農家>

イケメン農家レポーターの横田純子です。旅館さんは地元の農家さんと繋がって、たくさんの良いものを出しています。今日は熱塩温泉山形屋、女将さんの瓜生渚さんに来ていただいてます。
今日ご紹介していただけるものが何やら節分に関係あると聞いたんですけど。

女将:はいそうですね。東北では節分のときにピーナッツ(落花生)を撒く文化があるんですけども、うちではそのオクヤピーナツさんの美味しいピーナッツを使ってるんです。

レポーター:私の家でも撒いてます。
ご紹介いただきました松﨑さん、渚女将さんから落花生のご紹介いただきましたが、どのような落花生を作ってるんですか。

松﨑さん:会津で中手豊(なかてゆたか)という非常に粒が大きくてクリーミーなピーナッツの栽培をしています。

レポーター:今、ピーナッツの畑に来てるんですが、ピーナッツってどのようになるんですか。

松﨑さん:実は土の中にできまして、ベリベリっと剥がして収穫するような土の中にできる作物なんですね。

レポーター:へえ。ピーナッツってどういうふうに出来上がっていくんですか。

松﨑さん:5月にタネを蒔いて10月ぐらいから収穫をして11月中旬から12月にかけて出荷が始まります。

レポーター:渚さん、食べたことあると思うんですがどんな感じですか?

女将:とっても美味しいんです!大粒でとても味が濃くて大変美味しいです。

レポーター:美味しいってことなんですけど美味しさの秘密ってあるんでしょうか?

松﨑さん:会津では完全一毛作なので、すごい贅沢な作り方をしてるんす。やっぱり粒も大きくなりますし、土壌もすごく肥えているので、油分が多いクリーミーなピーナツというのが特徴となります。

レポーター:なるほど他にも何か特徴があると聞いてたんですけども、なんか手剥きされてるみたいな話を聞いたんですが

松﨑さん:そうなんですよ。僕たちも殻剥きをどうするかって考えたときに授産施設(障がい者施設)さんが協力してくださって、今15ヶ所ぐらいで、全量の手剥きをしていただいてます。これ世界に誇れる部分じゃないかなって。
科学的じゃないんですけど、手剥きって目を瞑っててもわかるんですよ、美味しいんですよ!それがすごいひと手間というか。うちの会津のピーナッツの特徴かなと思います。

レポーター:ちなみに今生産者の方は何人ぐらいいらっしゃるんですか。

松﨑さん:会津豆倶楽部って契約栽培をしてる方たちが今65軒あって、約80人ぐらいの方たちが会津全域で作ってくれてます。

レポーター:機械もいろいろと導入されてるって聞いたんですけども

松﨑さん:農家さんが機械買っちゃうと儲けがなくなってしまうんで、僕たちが毎年機械を買って農家さんに貸し出すという仕組みも今取り入れてます。

レポーター:熱塩温泉の湯ってすごくしょっぱくっていいお湯だと思うんですけども、何かできたらいいですよね。

女将:そうですね、ピーナッツとコラボしたいですね!

松﨑さん:あの温泉すごく効くんですよね!あとしょっぱいくて熱いので、採れたてを茹でる温泉ピーナッツなんて面白いかもしれないですね!

レポーター:めちゃくちゃ面白いじゃないですか!
栽培も考え方もイケてる農家の松﨑さんでした





取材時のこぼれネタ<会津農家を巻き込む行動力と、アイディア満載イケメン!>

 東北の節分豆まきにはピーナッツを撒く。終われば床に散らばったピーナッツを拾い、殻剥きの煩わしさを感じながらそれをも楽しみ味わう寒い東北の冬文化。そんな会津喜多方の日本三大ラーメンの地で、とんでもないピーナッツが作られていることをご存じだろうか。

 デニム生地に可愛らしいキャラクターピーナッツの刺繍が施された作業服で颯爽と現れた松﨑さん。5月に蒔いたピーナッツが秋に収穫時期とのことで、一株掘り上げてみせていただいた。殻を割った瞬間、真っ白で絹のようなツヤのある大玉のピーナツが神々しい姿を現した。自分が知っているピーナッツの大きさではなかった。

 なぜこんな立派なピーナッツができるのか。同一耕地に1年に1回だけ栽培する一毛作で土壌が肥え、栄養が一粒一粒に行き渡る。水捌けがいいサラサラした砂地の土壌も適しているという。粒の大きさの驚き以上に、味が濃くクリーミーな食べ心地に感動する。食べ始めたら最後、ピーナッツに伸ばす手が止まらなくなる美味しさだ。

 豆菓子屋で加工卸をしていた松﨑さん。15年前に20人の契約農家さんとスタートし、今や65軒、約80人の農家さんで形成される会津豆倶楽部。農家さんに農機を貸し出し、ピーナッツ栽培のノウハウを共有し、運命共同体として新しい会津の食文化をつくり出している。コロナ禍で時間ができた時「農家をやりたい」という思いが強くなり、さっそく自分でもピーナッツを作り始めた。一町五反の広大な畑は、世の中の流れとは違い、平和で幸せだったという。会津の大きな空と大地からの恵みを体感できることに感謝しながら、大切に育てているのが伝わってくる。

 地元喜多方市熱塩加納町に建設した会津ピーナッツセンターには、工夫されたさまざまな加工の機械があり、洗浄・選別・乾燥・焙煎を一貫して行っている。遠赤焙煎で丁寧に二度焙煎し、ほっとする香ばしい味に仕上げて出荷される。
今後はこのピーナッツセンターの隣に「ピーナッツ村」を創りたいという構想も。ピーナッツカフェや農業体験、地元企業とのコラボレーションで会津を元気にしたい!と目を輝かせていた。




<紹介宿 会津喜多方 熱塩温泉山形屋>
昔から会津では豆まきの時に殻付きの落花生を撒いていました。自分の年の数だけ食べると一年間無病息災ともいわれていました。
おくやさんの豆菓子は人気ですが、一番おすすめはピーナッツソフトクリームです。おくやピーナッツジャパンさんの店舗でのみ食べることができますが、食べた人はその美味しさに驚きますよ。


熱塩温泉 山形屋
966-0101福島県喜多方市熱塩加納町熱塩北平田甲347-2

その名の通り熱くてしょっぱい温泉が650年前から湧いている温泉地。
山形屋はその入り口に位置し、「身土不二」を大事にした料理で毎月メニューを変えているほど、地元の旬や素材を大事にしています。
一流の田舎を目指して、熱塩の風景、食、温泉を守り続けている宿です。

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