<突撃!イケメン農家>
イケメン農家レポーターの横田純子です。お宿さんにはそれぞれに特徴がある、とっても美味しいものがあります。そこには必ずイケメン農家といって、素晴らしい農家さんたちがいます。今日は裏磐梯のイルレガーロ、小椋さんのおすすめするagrity(アグリティ)小野寺さんの畑に来ています。イルレガーロさんは、このagrityさんのニンジンがすごく気になるということで今年の秋から使う予定にしております。
今日は小野寺洸舞(こうま)さん、息子さんの方にお話をお伺いしたいと思います。小野寺さんこんにちは
洸舞さん:こんにちは
レポーター:おすすめのニンジンということなんですが、どのようなニンジンですか?
洸舞さん:冬につれてだんだん甘くなっていくニンジンでとても食べやすく、子どもさんでも喜んで食べるような味です。
レポーター: 有機栽培で作ってるとお伺いしたんですが、どういうところで作っていらっしゃるんですか?
洸舞さん:ここら辺は粘度質の土なのですが、一部だけ黒ボクでできていてミネラル分などをよく吸って、すくすくと育ったニンジンがとれます。
レポーター:黒ボクってお話なんですがちょっと気になるんですけど、土の黒ボクってなんですか?
洸舞さん:逢瀬町は粘土質がほとんどなんですが、一部だけの柔らかい黒い土でできていまして、ニンジンが真下に綺麗に伸びるとても良い土で、お父さんが探し回ってやっと見つけた畑になります。
レポーター:そこら辺にいっぱいあるわけじゃないんですね。
洸舞さん:一部に限られていてとても貴重な畑になってます。
レポーター:そういうところだからニンジンが綺麗にすっくりと伸びるんですか。
洸舞さん:そうですね、はい。
レポーター:だから路地栽培でもすごく美味しく作れるんですね。
洸舞さんのおすすめの食べ方とかってございますか?
洸舞さん:いかにんじんと自社で作っているコールドプレスジュースです。
レポーター:いかにんじん、めっちゃ気になるんですけどちょっと先にジュースから教えていただきたいです。
洸舞さん:このニンジンジュースなんですが、ニンジン7~8本ぐらいから絞ってできるジュースで、砂糖も添加物も何も入ってないジュースになっています。
レポーター:私も一度飲んだことがあるんですけど、すごくニンジンの美味しい部分だけが出ていて、ニンジンがこんなに美味しくなるっていう、びっくりした味でした。郡山でもいかにんじん食べるんですね。
洸舞さん:はい、食べますね。甘い醤油で漬けて「するめいか」をちょっと多めで食べます。
レポーター:会津でもいかにんじん食べるんですけど、小野寺さんのニンジンで作ったいかにんじんはちょっと一味違いそうですね!
今日はイケメン農家、小野寺さんの畑からお送りいたしました。
※父:淳さんと一緒にニンジン畑で
取材時のこぼれネタ<有機栽培を手がける若きホープは農業大好きイケメン>
郡山市を見守るように鎮座する安積山の麓。阿武隈川水系の一級河川・逢瀬川の豊かな水源があり、田畑が多く農業が盛んな逢瀬町。遮るものがない広大な田園風景の中で「農業が楽しい!」と笑顔が絶えない若者が試行錯誤しながら有機栽培で野菜を育てている。
まだ農業を始めて2年目の小野寺洸舞(こうま)さん20歳。昨年は農業支援センターで農業のノウハウを学び、今年から父(淳さん)の元で様々な有機野菜作りを実践している。ニンジンの他にじゃがいも・さつまいも・玉ねぎ・生姜などの根野菜も手掛けている。「小さい頃からずっと農家になりたかった。とにかく毎日が楽しくて、工夫して育てて収穫するのが楽しみ!」とやり甲斐に溢れている。子どもの頃に祖父と一緒に畑に行くのが好きだった洸舞さん。トラクターなどの農機具が好きで、カッコよく乗りこなしている祖父の姿を見て育ち、大人になったら自分も農家になりたいと思っていて、その気持ちが揺らいだことはないという。
「自分が育てたニンジンの味には自信がある!ニンジン本来の味を知ってほしい」
今年手掛けた畑は、夏に雨が続いて草むしりが出来ず雑草が生い茂ってしまい、ニンジンの成長に影響が出たこともあったという。気候とどう向き合っていくか、その時々で判断しなければならない難しさがあるが、その難しさに対峙していくための工夫やアイディアを考えて実践していくのが面白いようだ。失敗からも全てを吸収する貪欲な姿勢が見てとれる。
父の小野寺淳さんは、畑を受け継ぎ郡山市のブランド野菜【御前人参(ごぜんにんじん】に惚れ込み15年勤めた会社を退職し農業一本で生計を立てるようになった。あっという間に株式会社agrity(アグリティ)を立ち上げ、ニンジン本来の甘さを大切にしたコールドプレスジュースを商品化。熱意と行動力が周囲を巻き込み、たくさんの人との関わり合いの中でいいものを提供し続けている。洸舞さんにとっては農業の大先輩で、美味しい野菜の育て方を近くで見守って指導してもらえるのはとても大きな財産だ。
ニンジンを作る際にはまっすぐ伸びるように土選びが重要で、土を探し回ってニンジンに適した土壌で栽培をしている。同じ場所に植えられれば作業も楽だが、土を探し回った結果、五反ものニンジン畑は点在するようになったというこだわりだ。
12月からは冬のニンジンの収穫期になる。厳しい寒さの逢瀬町では雪も多く、地上の葉は全て枯れてしまう。ほうきで雪を掃き、手掘りで収穫する。霜が降りると甘味が増す冬のニンジン。味が濃く、郷土料理の「いかにんじん」と相性がいいとのこと。正月の一品に是非チャレンジしたい。
<紹介宿 ホテル&リストランテ イル・レガーロ>
川有機野菜や地元食材にこだわる本格イタリアンのレストランです。福島の中ですごくいい人参を作っていると話に聞きました。今年の秋から始めてメニューに取り入れます。人参の甘みを活かしたメニュー作りが今から楽しみです。
ホテル&リストランテ イル・レガーロ
福島県 耶麻郡北塩原村大字桧原剣ヶ峰1093-344
裏磐梯・五色沼から車で3分ほどのところにある本格イタリアンのお店。一階がレストランになっており、野菜が美味しい!と女性ファンが多く、ランチタイムに並ぶこともしばしば。2階はイタリアンテイストの広めの客室があり、磐梯山が目の前に迫るような風景のお部屋もあります。温泉はなくともゆったりとした時間の中で美味しい食事を食したい、大人の時間にお薦め。
商品紹介